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ブラジル製紙2社が統合へ パルプ生産世界最大に

【サンパウロ=外山尚之】ブラジル製紙大手のスザノは16日、同業のフィブリア・セルロースを買収することで合意したと発表した。買収総額は360億レアル(約1兆1600億円)で、各国の規制当局の承認を経て両社を統合する。新会社のパルプ生産能力は2位企業の2倍以上となり、世界最大のパルプメーカーが誕生することとなる。

スザノは国営のブラジル経済社会開発銀行(BNDES)子会社が保有するフィブリアの株式を買い取る。買収は現金と株式交換を組み合わせて実施する。新会社のパルプ生産能力は年1100万トンと、米インターナショナル・ペーパーの500万トンを大きく上回る。売上高は単純合算で211億レアル規模となる。

スザノのウォルター・シャルカ最高経営責任者(CEO)は16日、サンパウロで開いた記者会見で「世界のコモデティ市場にはたくさんのプレーヤーがいる」と話し、業界再編の必要性を指摘した。一方で「統合会社は世界市場にとって脅威にはならない」と訴えたほか、顧客に対する価格戦略は変更しないと述べ、懸念払拭につとめた。

近年、業界の寡占化につながるような大型再編では、中国をはじめ各国の規制当局が存在感を示している。シャルカ氏は各国の規制当局の動向についても「問題にならないと信じている」と強調。独禁法への抵触を避けるための資産売却について「必要だとは認識していない」と説明した。

地元紙大手グロボはフィブリアの株式を巡り、オランダ製紙大手ペーパーエクセレントも買収を希望していたと報じた。買収提案額はスザノの方が約1割低かったが、各分野で国際的に競争力のある「チャンピオン企業」を設けるブラジル政府の方針が影響した可能性が高い。BNDESは「統合により企業価値が向上し、新たな投資を期待する」としている。

スザノは今回の買収のため92億レアルの融資を受けた。米JPモルガン・チェースや仏BNPパリバとともに、みずほ銀行もシンジケートローン(協調融資)に参加している。

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