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アルペン本堂、ラグビーから転身 頂へトライ

2018/3/16 20:15
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【平昌=西城彰子】平昌冬季パラリンピックで18日に行われるアルペンスキー女子回転で、左手指に障害のある本堂杏実選手(21)が滑走する。五輪の女子ラグビー日本代表を目指していたが、身体能力を買われてパラスポーツに参戦。想像を超えるレベルの高さに「一番になる」と負けん気に火が付いた。大会最終日の種目を前に「自分を信じて滑るだけ」と闘志を燃やす。

スーパー大回転への出場を終え、笑顔を見せる本堂選手(11日、平昌)=横沢太郎撮影

最初の出場となった11日のスーパー大回転では序盤でコースアウト。大泣きするほどの悔しい思いをした。13日のスーパー複合は無事フィニッシュラインを切ったものの結果は最下位。それでも「あの涙があったからゴールできた。残りはもっと攻めの気持ちで滑りたい」と前を向く。

先天性の障害で左手の指が欠損しているが、子供のころから何かができないのが大嫌い。父親の影響で5歳からラグビーを始めた。力強く突き刺さるようなタックルを武器に、小学生で関東ユース、高校生で18歳以下の日本選抜に選ばれた。日本代表を目指して日体大に進学した。

父親の勝之さん(48)は「成長するにつれ、試合でも左手の障害に気付かない人がいるくらいのプレーを見せるようになった」と振り返る。

大学1年の冬、身体能力を見込まれ、大学側から「パラリンピックを目指さないか」と打診を受けた。ラグビーをやめたくないと葛藤しながら「2つの競技の掛け持ちもできるだろう」とアルペンスキーへの挑戦を決めた。

しかし、初めて出場した2016年11月の国際大会で衝撃を受ける。ライバルたちが高度な技術でターンを決めるなか、自身は15人中7位。「中途半端では勝てない」と思い知らされ、大学のラグビー部に休部届を出した。

身体能力はスキーでも徐々に開花した。日体大スキー部の竹腰誠部長(52)は「ラグビーで培った俊敏さや脚力を雪上での鋭いターンに生かしてくれれば」と期待。日体大ラグビー部の米地徹部長(49)は「恐怖心をものともせず相手にぶつかっていける精神力が本堂の強み。大舞台でも伸び伸びと滑走してほしい」と願う。

ラグビーに打ち込んだ15年間を経て飛び込んだパラスポーツの世界。「障害のことを分かり合える仲間がいて『障害も自分の個性』と思える安心感がある」と話す。最後の出場種目の回転は大会最終日。平昌ラストの舞台で“トライ"を決める心意気だ。

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