韓国、3月末の高官級会談を北朝鮮に提案
南北会談、「非核化」議論に集中

2018/3/16 18:51
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【ソウル=鈴木壮太郎】韓国政府は16日、北朝鮮に3月末の高官級会談開催を提案すると発表した。4月末の南北首脳会談を前に、北朝鮮と議題を擦り合わせる。南北首脳会談は、5月までに開催される見通しの米朝首脳会談の前に予定。南北首脳が非核化を集中議論する実務会談の性格を帯びている。

南北首脳会談は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が「非核化の意思」を具体的に示すかが焦点になる。

韓国大統領府は16日、南北首脳会談の準備委員会の初会合を開いた。委員長の任鍾皙(イム・ジョンソク)秘書室長は終了後の記者会で「朝鮮半島の非核化、画期的な軍事的緊張緩和を含めた恒久的な平和定着、南北関係の新しく大胆な進展に向けた議題に集中する」と語った。

任氏は北朝鮮に提案する3月末の高官級会談について、韓国側は統一相が出席する予定だと語った。軍事境界線にある板門店で開かれる今回の南北首脳会談は1日だけの開催になるとの見通しも明らかにした。

非核化に照準を当てているのは、準備委のメンバー構成からも明らかだ。統一相を総括幹事に、国家安保室長、外相、国防相、国家情報院長ら外交・安保ラインで固め、経済担当の経済副首相兼企画財政相は外れた。

2000年、07年と過去2回の南北首脳会談は、南北関係の改善と経済協力に重点が置かれた。3回目となる今回の会談は前回とは様相が異なる。直後に控える米朝首脳会談を成功させるには、非核化で意味ある成果を上げることが欠かせない。

開催までひと月あまりと時間がないうえ、南北経済協力は北朝鮮が国際社会の制裁下にある現状で再開は現実的ではなく、議題を非核化に絞った。任氏は南北首脳会談後、米朝首脳会談が開かれるまでの間に米韓首脳会談を開き、米国に南北首脳会談の結果を伝える可能性にも言及した。

金正恩氏は3月初旬に訪朝した韓国特使団に「非核化の意思」を伝えた。焦点は南北、米朝の首脳会談で、どこまで具体的に非核化の意思を示せるかだ。

韓国の京郷新聞は北朝鮮が寧辺(ニョンビョン)の核施設、豊渓里(プンゲリ)の核実験場の破壊や大陸間弾道ミサイル(ICBM)を管掌する戦略軍の解体を提案する可能性があるとの専門家の見方を伝えた。

北朝鮮が望むのは米国との平和協定締結で金正恩体制の安全が保証されることだ。ただ、北朝鮮は核を放棄して結局は体制崩壊につながったリビアを反面教師にしており、核放棄は期待できないとの見方も根強く、行方はみえない。

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