大学生内定率 最高の91.2% 2月時点、売り手市場続く
文部科学、厚生労働両省は16日、今春卒業予定の大学生の就職内定率が2月1日現在で昨年同時期と比べて0.6ポイント増の91.2%となり、この時期のデータがある2000年以降で最高を更新したと発表した。7年連続の上昇。
文科省の担当者は「企業の業績が堅調に推移し、採用意欲が増している影響ではないか」としている。学生に有利な売り手市場が続いており、今後の調査で、過去最高だった昨春卒業の大学生の就職率97.6%(昨年4月1日時点)を上回るかが注目される。
全国の国公私立大から62校を選び、各大学で調査対象の学生を抽出し、就職希望者に占める内定者の割合を算出。男女別では、男性が1.1ポイント増の89.9%、女性は増減なしの92.8%だった。
一方、厚労省が16日発表した高校生の1月末現在の内定率は94.3%で、前年同期比0.3ポイント増。都道府県別では愛知県が98.0%で最も高く、最も低いのは沖縄県で76.4%だった。学校やハローワークを通じて就職を希望した高校生を対象に調べた。〔共同〕