黒田日銀総裁を再任 国会、副総裁に雨宮・若田部氏

2018/3/16 13:08
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国会は16日の衆参両院の本会議で、4月8日に任期満了となる日銀の黒田東彦総裁を再任する人事案を可決、承認した。3月19日に任期満了を迎える中曽宏、岩田規久男両副総裁の後任には日銀の雨宮正佳理事と早大の若田部昌澄教授を充てる。安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」の柱である大規模な金融緩和は継続される見通しで、デフレ脱却の達成が焦点となる。

日銀総裁に再任された黒田氏(中)。左は副総裁候補の雨宮氏、右は若田部氏

雨宮、若田部両氏は3月20日に就任する。正副総裁の任期は2023年までの5年間。日銀総裁を2期連続で務めるのは1961年に再任した山際正道氏以来、57年ぶりだ。黒田氏が任期満了まで務めれば、在任期間は一万田尚登総裁(1946~54年)を超え歴代最長となる。

黒田総裁の再任案には自民、公明両党が賛成した。立憲民主党、希望の党、民進党などの野党は「黒田総裁は2%の物価安定目標を達成できなかった」として反対した。

黒田氏は13年3月に就任し「異次元の金融緩和」に着手した。ただ、目標に掲げた消費者物価の前年比上昇率は2%に達しておらず、日銀は目標時期を19年度ごろに先送りしている。

国会での所信聴取と質疑で、黒田氏は「2%の物価安定目標を最優先に政策を運営する」と強調。雨宮氏は金融緩和による金融機関の収益や財政規律への悪影響について「副作用はあるが、全体として(緩和の)効果が上回っている」との認識を示した。若田部氏は「デフレからの完全脱却が依然として課題だ」と積極的な緩和を訴えた。

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