2018年12月15日(土)

ロケット燃料、大腸の動きまね製造 中央大・JAXA

2018/3/16 12:04
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中央大学の中村太郎教授らと宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、ロケットに使う固体燃料を効率よく製造して送り出す技術を開発し、エンジンの燃焼実験に成功したと発表した。人の大腸が消化物を押し出すのと同じ動きをする柔らかい管状のポンプを使う。2~3年後をめどに実用化を目指す。

大腸は壁の筋肉が節ごとに収縮や膨張をくり返すことで食物を先へ送る。開発したポンプは空気を送り込むことで収縮する人工筋肉を使い、大腸の動きを機械的に実現した。燃料の材料を60分間ほどもみながら混ぜる。

燃料が接する場所はすべてゴムなどの非金属の物質でできているため、発火の恐れも低いという。試作機を使い、狙った性能を発揮することを確かめた。

今年2月、製造した固体燃料を使って燃焼試験したところ、従来法で作った燃料と同等の性能だった。

固体燃料はこれまで、金属性のミキサーを回して混合していた。粘りけが強いため作った燃料を通常のポンプなどでは送り出せないため、ミキサーを止めて人の手で取り出して運んでいた。一度で作れる燃料の量が限られ、工程を繰り返す必要があり、連続して製造できる技術が望まれていた。

JAXAの羽生宏人准教授は記者会見で「固体燃料を量産できれば、ロケットの打ち上げ費用を抑えられる」と話した。

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