アマゾンがファッション本格開拓 スタジオ開設、写真・動画充実
アマゾンジャパン(東京・目黒)がファッション分野を本格開拓する。15日、東京・品川に設けた専用の撮影スタジオを報道陣に初公開した。服をネット通販で買う消費者の多くがサイト上の写真や動画のコンテンツの充実度を重視している。先行する「ゾゾタウン」などとの競争が激しくなりそうだ。

ファッション専用スタジオの開設はニューヨーク、ロンドン、デリーに次いで4番目で、米アマゾンの世界市場のなかでは最大規模という。
米調査会社などによると、アマゾンは17年の売上高ベースで米国最大の衣料品販売店になったとされる。米国では数十のプライベートブランドを手がけ、競合他社より割安で販売している。
日本のスタジオでは年間100万点を超える商品画像や動画を撮影する予定という。「写真や動画を充実させることで、より消費者がサイトでの購入判断がしやすくなる」とジェームズ・ピータースバイスプレジデントは自信を見せる。アマゾンが販売する商品の撮影などに使う。今後は外部の販売事業者が利用できるようにすることも検討するという。
日本の衣料品ネット通販市場ではゾゾタウンを運営するスタートトゥデイの1人勝ちが続く。同社は写真の多さやモデルを使ったコーディネート提案などが若者を中心に支持を集めている。
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