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障害あってもスノボ楽しんで 元プロ、普及に尽力

2018/3/15 20:27
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平昌冬季パラリンピックのスノーボードで、日本代表の成田緑夢選手(24)らが16日、バンクドスラロームに出場する。スノーボードは今大会から独立競技となった新顔。国内で普及に奔走してきたのが日本代表のヘッドコーチ、二星謙一さん(46)だ。義足などを使う障害者向けの体験会を各地で開催。「風を切る爽快感を多くの人に知ってほしい」と願っている。

障害者スノーボード滑走会の参加者と談笑する二星さん(左から2人目)=2月12日、長野県小谷村

「そう、その調子!」。2月中旬、長野県小谷村のスキー場で、下肢に障害がある人たちを二星さんが大声で指導していた。骨肉腫で左脚を切断した東京都の男性公務員(25)は「うまく滑れた瞬間は気持ちいい。義足で楽しめるスポーツが見つかった」と笑顔を見せた。

この日は二星さんが2012年に設立した一般社団法人「障害者スノーボード協会」(京都市)主催の体験会で、初心者から中級者の5人が参加。義足を装着した上で健常者と同じブーツを履き、思い思いのスピードで雪面を滑り降りた。

二星さんは元プロスノーボーダーで、06年トリノ五輪にコーチとして参加。障害者スポーツと関わる機会はなかったが、二星さんが開く一般向け練習会の常連だった横浜市の山口明美さん(60)が12年前、交通事故に遭い、左脚を切断した。義足を使い練習を重ねるなか、二星さんに「多くの障害者がスノーボードを楽しめるようにしてほしい」と切り出した。

二星さんの脳裏に、以前見た映像がよみがえった。障害者のスノーボード競技が普及している米国のスキー場で、義足のスノーボーダーが健常者と変わらぬ迫力で滑降していた。「障害があってもスノーボードができるという認識が広がれば、日本でも挑戦したい人が増えるはず」

二星さんは年に数回の体験会や講習会を継続。競技人口は広がり始め、2月の全国大会にはこれまでで最多の障害者約20人が参加した。

競技の地位も向上。パラリンピックでは14年ソチ大会でアルペンスキーの1種目として初登場し、平昌大会から独立競技に。12日のスノーボードクロスでは成田選手が銅メダルを獲得した。

二星さんは「調整を重ね、メダルに十分手が届くレベルになった」と手応えを感じつつ、「代表選手の活躍が、多くの人にスノーボードの楽しさを伝える契機になれば」と力を込めた。

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