2019年6月20日(木)

新生「太陽の塔」 48年ぶり極彩色の世界(熱撮西風)

2018/3/19 2:00
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マンモスが巨大な牙をむき、アメーバが妖しい光を放つ――。芸術家・岡本太郎の代表作「太陽の塔」がよみがえった。

太陽の塔は1970年大阪万博のパビリオンの一部。内部には生物の進化を表現した「生命の樹」があり、古代生物から人類までの模型が取り付けられた。その後は非公開となったが、管理する大阪府が耐震工事を行い展示を再生。19日から48年ぶりに一般に公開する。

大阪府は2025年に開催される国際博覧会の誘致活動も進める。テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。橋爪紳也大阪府特別顧問は「万博誘致は、元は万博公園活性化の議論から生まれた案。太陽の塔の内部再公開で機運がさらに盛り上がれば」と期待を込める。

(大阪写真部 松浦弘昌)

■極彩色の世界

太陽の塔の内部は内臓をイメージし赤く塗られた空間だ。古代生物から人類まで、進化を表す模型33種類183体を取り付けた「生命の樹」が中央に立つ=360度カメラで撮影

太陽の塔の内部は内臓をイメージし赤く塗られた空間だ。古代生物から人類まで、進化を表す模型33種類183体を取り付けた「生命の樹」が中央に立つ=360度カメラで撮影

頭上には生命の根源、太陽の空間が広がる。何層にも重なった天井が照明で様々に表情を変える

頭上には生命の根源、太陽の空間が広がる。何層にも重なった天井が照明で様々に表情を変える

鉄骨で組まれた「腕」の内部。当時の非常階段の周りに幾何学模様が広がる

鉄骨で組まれた「腕」の内部。当時の非常階段の周りに幾何学模様が広がる

塔内の床や「生命の樹」に取り付けられた生物模型。時の経過を表すため破損したまま残したものも

塔内の床や「生命の樹」に取り付けられた生物模型。時の経過を表すため破損したまま残したものも

地下展示室にある「地底の太陽」。金色の表面は反射具合の検討を重ね、万博当時の展示をモチーフにした映像などが投映される

地下展示室にある「地底の太陽」。金色の表面は反射具合の検討を重ね、万博当時の展示をモチーフにした映像などが投映される

「地底の太陽」の設置風景。万博当時のものは行方が分からず、写真などを頼りに小さな模型を作り、段階的に拡大して復元した (1月)

「地底の太陽」の設置風景。万博当時のものは行方が分からず、写真などを頼りに小さな模型を作り、段階的に拡大して復元した (1月)

■色あせぬ熱気

建設中の太陽の塔の前に勢ぞろいしたパビリオンのスタッフら(1969年)

建設中の太陽の塔の前に勢ぞろいしたパビリオンのスタッフら(1969年)

にぎわう万博会場。太陽の塔(奥)の周りには未来社会の展示があった大屋根が、手前にはシンボルのエキスポタワーがあった  (1970年)

にぎわう万博会場。太陽の塔(奥)の周りには未来社会の展示があった大屋根が、手前にはシンボルのエキスポタワーがあった  (1970年)

■視線は7年先

大阪モノレールのラッピング列車「2025万博誘致号」が、太陽の塔の前を横切った

大阪モノレールのラッピング列車「2025万博誘致号」が、太陽の塔の前を横切った

YouTubeのチャンネル「日本経済新聞」で360度動画を視聴できます。

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