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「融雪」機能付き太陽光、電気を逆流させて加熱

日経クロステック

環境システムヤマノ(福島県須賀川市)は融雪機能付き太陽光発電システムを開発し、東北6県および全国の降雪地域で2018年3月12日から販売を開始した。

電流を逆流させることで太陽光パネルを加熱して雪を溶かす「逆流加熱システム」を搭載した。作動から数分で発熱して短時間で除雪を完了できる。屋根を片側半分ずつ切り替えて除雪することで融雪に必要な電力契約の基本料金を抑えた。

若者の減少で過疎化が進む豪雪地帯では近年、人力で行う雪下ろしが大きな負担になっている。雪下ろしを非人力化する方法としては、融雪ヒーターや化石燃料による不凍液循環融雪システムなどがあるが、CO2排出といった環境負荷や化石燃料コストの変動による融雪費用の増大などの問題があった。

南面など日差しの強い屋根には単結晶シリコン型太陽光パネル、北面など日差しの弱い屋根には薄膜のアモルファスシリコン型太陽電池を設置する。アモルファスシリコン型は、単結晶型に比べて発電量は少ないが、弱い光でも発電できる。2種類の太陽電池を組み合わせることで屋根全体を覆うことができ、くまなく除雪できるという。

今回開発した融雪機能付き太陽光発電システムにより、除雪作業中の転落事故や落雪による災害を防ぐとともに、融雪エネルギーの費用を抑えられるという。

産業技術総合研究所「被災地企業のシーズ支援プログラム」および福島県産総研連携再生エネルギー補助事業に採択され、「第61回 福島県発明展」福島県知事賞を受賞した。システム施工費は1平方メートルあたり6万~8万円(屋根形状により異なるため、事前に要相談)。

(技術ライター 工藤宗介)

[日経 xTECH 2018年3月14日掲載]

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