2018年9月22日(土)

英語の実用力重視、短問なし 大学入試プレテスト

2018/3/14 19:07
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 大学入試センターは14日、2020年度開始の「大学入学共通テスト」に向けた英語の試行調査の問題と一部結果を公表した。題材としてホームページの閲覧や授業での議論など英語を実際に使う場面を多く設定。単語数は大学入試センター試験から約2割増え、実用的な英文を素早く把握する力を重視した。発音や文法知識を問う短問の出題はなかった。

リーディングでは口コミサイトを題材にした問題が出た

リーディングでは口コミサイトを題材にした問題が出た

 試行調査は2月13日~3月3日、全国158校の約6300人の高校2年を対象にリーディングとリスニングで実施。

 5割強の採点が終了した段階での問題ごとの正答率は93~6%で、リーディングの平均正答率は約56%だった。

 正答率が最も低い6%だったのは、当てはまる選択肢を全て選ばせる新形式の問題で、それ以外の問題の正答率にセンター試験と大きな差はなかったという。

 リーディングの問題は様々なテキストを用意。ある問題では、飲食店の口コミサイトに書かれた英語情報を読み取らせた。投稿から「事実」と「個人の意見」を判別させる問題も出した。ディベートの授業に備えて資料を読んだり、記事や物語の要点をまとめたりする場面も設けた。

 設問はセンター試験では日本語だったが全て英語に変えた。設問を除いた全体の単語数は約5300語で、センター試験より2割強増え、問題数は38問で3割減った。

 17年に実施した国語、数学などの試行調査ではセンター試験に比べて大幅にページ数が増えており、英語でも多くの情報を素早く把握する力が必要になりそうだ。

 センター試験のリーディングでは長年、「話す」「書く」力を測るため単語の発音やアクセントの位置、単語の並び替えを答える短問を20~30問程度出題してきたが、試行調査ではこうした短問は出題しなかった。

 大学入試センターの大杉住子審議役は「話す、書く力は(20年度に導入する)民間試験で測れる。短問は『知識詰め込みの学習を助長する』など批判もあった」と説明。ただ「必ずしも共通テストを短問抜きで行うとは限らない」とした。

 リスニングはセンター試験では問題を全て2回繰り返し読み上げるが、試行調査では全て2回流す試験と、1回しか流さない試験を別々に実施した。「民間試験や実際のコミュニケーションでも、1回しか聞けない場合が多いため」(同センター)という。読み上げが1回だと2回より正答率が10ポイント余り低くなった問題もあった。

 英語は地域によって発音が異なるため、米国以外で使われるアクセントも試した。同センターは今回の調査結果を検証し、20~23年度に実施するマークシート式の本番の問題作りに生かす。

 英語の「読む、書く、話す、聞く」の4技能を測るために導入する外部の民間試験を巡っては、同センターは3月末までに受験可能な試験の認定結果を公表する。国立大学協会も、5月までに2次試験に活用する際の指針をまとめる。

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