「在韓米軍の撤退望む」北朝鮮党機関紙が論評
【ソウル=山田健一】北朝鮮の朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」(電子版)は14日、在韓米軍の駐留費負担を巡る米韓両国の協議を批判し、韓国国民が望んでいるのは在韓米軍の「無条件の撤収だ」とする論説を掲載した。4月末の南北首脳会談や5月にも開かれる米朝首脳会談に向け、米韓を揺さぶる狙いのようだ。
論説は「米国が自分の武力を韓国に駐屯させたのは、決して誰かの『脅威』から『保護』するためではなく、朝鮮半島において自らの侵略目的を実現するため」と主張。その上で「米国はこれまで韓国に莫大な被害と災難を負わせたことについて謝罪して賠償をすべきだ」とした。
在韓米軍を巡っては、北朝鮮が米朝首脳会談で非核化の条件として韓国からの撤退を求めるのではないかとの見方がある。一方、同軍の駐屯を容認するとの報道もあり、金正恩(キム・ジョンウン)委員長の出方が注目されている。

金正恩(キム・ジョンウン)総書記のもと、ミサイル発射や核開発などをすすめる北朝鮮。日本・アメリカ・韓国との対立など北朝鮮問題に関する最新のニュースをお届けします。