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宇宙論のホーキング博士死去 車いすの天才科学者

【ワシントン=川合智之】「車いすの天才科学者」として知られる英ケンブリッジ大の宇宙物理学者、スティーブン・ホーキング博士が死去した。76歳だった。複数の米欧メディアが14日報じた。

ALS(筋萎縮性側索硬化症)と闘いながら、独創的な宇宙論を次々と発表。一般の人にも分かりやすく伝えることにも心を砕き、1988年出版の「ホーキング、宇宙を語る」は世界的なベストセラーになった。

宇宙創成やブラックホールのなぞを追究。英国の数学者と共同でブラックホールがエネルギーを失い消滅する「ブラックホール蒸発理論」を提唱した。ほかにも宇宙誕生の瞬間には特別な条件が不要で、その前後を物理理論で説明できるとする「無境界仮説」など革新的な理論を発表。宇宙を読み解くのに「神は必要ない」などと発言し宗教界から反発を受けたこともある。

1942年、英国生まれ。オックスフォード大を卒業後、ケンブリッジ大で宇宙論を修めた。ALSと診断されたのは63年。余命は数年との宣告を受けた。その後の65年、大学生だったジェーンさんと結婚した。

次第に手足の自由が奪われるなか、精力的に研究を続けて理論物理学者としての実績を残した。80年代には声も出せなくなったが、一般向けの著作に力を入れるようになり、多くの人が宇宙を理解できる環境づくりにも貢献した。

晩年も活動意欲は衰えず、2016年には地球から最も近い恒星系に超小型探査機を送る「ブレークスルー・スターショット」プロジェクトに名前を連ねた。最近は人工知能(AI)の将来について「AIが独自の意思を持ち文明を破壊する可能性がある」などと警鐘を鳴らしていた。

14年にはジェーンさんとの関係を題材にした映画「博士と彼女のセオリー」が公開され、話題を呼んだ。

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