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天気を味方に 予報士らパラ選手を後押し

2018/3/13 22:46
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平昌冬季パラリンピックのノルディックスキー距離やバイアスロンで、天候を読みレースを有利に運べるよう気象予報士らが奮闘している。パラリンピックでは初めて民間気象予報会社の2人が日本代表チームに同行。現地で観測データや五感を駆使して気温や風向きを予測する。「ライバルに差をつけられるよう精度の高い情報を提供したい」と意気込んでいる。

ノルディックスキー距離の会場で風速などを計測するウェザーニューズの浅田さんら(12日、平昌)=西城彰子撮影

「気温は予報通りだが、雪温が低い。まかれた塩の影響がありそう」。12日午前、パラノルディックスキー距離の試合開始直前。民間気象情報サービス最大手のウェザーニューズで気象予報士を務める内藤邦裕さん(53)は、観客席の最前列から計器をかざし、即座に日本代表チームに気象状況を報告した。

ノルディックスキー距離やバイアスロンでは、天候は板のワックスやストラクチャー(滑走面の溝)を決める際の重要情報だ。同社の浅田佳津雄さん(42)は2015年、「培った予報技術をスポーツ界でも生かしたい」と専属チームを結成。平昌大会では気象予報士歴30年のベテラン、内藤さんをメンバーに迎え、気象観測にあたる。

専属チームの初陣は15年のラグビーワールドカップ(W杯)。当初、現地は気象が荒れやすいと予測されたが、同社は晴れと予報。日本代表に「雨や風に備える必要はない。いつも通りのプレーをすれば大丈夫」と伝え、予報は的中。選手から「安心して試合に臨めた」と感謝された。16年のリオデジャネイロ五輪でもセーリングやトライアスロンなどの競技で予報を提供した。

日本代表監督の荒井秀樹さん(63)によると、障害があるスキー選手は足などを自由に動かせず、天候や雪質の影響を受けやすい。同社も「五輪より貢献できる部分が大きいのではないか」(浅田さん)とパラリンピックのチームに参画した。

冬季競技は同社には初の経験。本番に備え17年3月に韓国で開かれたパラノルディックスキーW杯に出張した際、「予報の重要性を痛感した」と浅田さん。平昌でよく用いられる人工雪は気温が低いと硬く、解け出すとザラメ状になるなど天候などによる変化が大きい。平昌特有の強風も気象変化を生みやすく、正確な予測は戦略を練る上で貴重な判断材料だった。

浅田さんらは5キロのコース中に約40カ所の観測点を設定。機器を抱えコースを歩き気温や雪温などを計測し、各地点で雪の感触を手で確かめた。繰り返すうち「天候と雪の状態の関係性が分かってきた」(浅田さん)。

今大会はコース内での観測ができず、昨年測定したデータや荒井さんが測ったデータなどを活用して翌日の天候を予測。12日のノルディックスキー距離で「天気が良く競技中に気温が上がり、雪が解け始める」と助言し、代表選手が競技途中にスキー板を履き替える場面もあった。

「予報で選手は事前に天候に合わせた滑りをイメージできる。技術面だけでなく、精神面の支えにもなる」と荒井さんも厚い信頼を寄せる。

ノルディックスキー距離で、14日に行われるスプリントにはメダルが期待される新田佳浩選手(37)が出場する。当日、浅田さんらは会場で見守る予定。「予報をピタリと的中させ、日本代表のメダル獲得を後押ししたい」と話した。

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