トルコ国会、政党連合認める法改正
【イスタンブール=佐野彰洋】トルコ国会は13日、異なる政党が連合を組んで総選挙に臨むことを認める法改正を承認した。トルコの選挙法は得票率が10%に達しない政党の議席獲得を認めていない。今回の法改正は、エルドアン大統領が率いる与党・公正発展党(AKP)の事実上の連立相手で、単独で10%を得票するのが困難視される民族主義者行動党(MHP)を救済する策とみられる。野党は公平な選挙の原則に反すると強く批判し、国会では議員同士の乱闘も起きた。
エルドアン氏は2017年4月の国民投票で、大統領に権限を集中する憲法改正を僅差で承認に持ち込んだ。改憲後の強力な権限を享受するには、19年11月の次期大統領選で勝利しなければならない。国会総選挙との同日選で、勝利にはMHPの支持つなぎ留めが不可欠とみられる。