2018年6月26日(火)

英首相「ロシア関与の可能性高い」 元スパイ暗殺未遂
ロシアに説明要求

2018/3/13 10:23
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 【ロンドン=小滝麻理子】英南部でロシアの元情報機関員が神経剤で襲撃され重体となった事件を巡り、英国のメイ首相は12日、「ロシアが関与した可能性が極めて高い」と述べた。英政府は駐英ロシア大使を通じて、13日中に説明するようロシア政府に要求。メイ氏は回答などを踏まえて、「幅広い制裁措置を含め、断固として対応する」と強調した。

 ロシアの元スパイで英国にも協力していたセルゲイ・スクリパリ氏(66)とその娘は4日、意識不明の重体で見つかった。英当局は殺人未遂事件として捜査している。

 メイ氏は12日、国家安全保障会議を開催後に議会で事件について報告し、「使われた神経剤はロシアで開発されたノビチョクという軍用のものだ」と説明。メイ氏はロシアが事件に直接関与したか、国による軍用神経剤の管理に不備があり、他者の手に渡ったか、いずれかの可能性があるとした。

 メイ氏はロシア側からの回答を待って、14日に対応を協議する方針。「納得できる説明がなければ英国に対するロシアの違法な行為に等しいと考える」と話し、断固たる措置を取ることを強調した。

 ロシア政府はこれまでも事件への関与を否定しており、両国関係の緊張が一段と高まるのは必至だ。ロシアのペスコフ大統領報道官は12日、「ロシアには一切関係ない」と述べた。

 スクリパリ氏は2006年に英国側に機密情報を提供した罪で有罪判決を受けたが、その後の米国とロシアのスパイ交換で国外退去となり、英国に移住した。英国では06年、ロシアの元情報機関員アレクサンドル・リトビネンコ氏が、亡命先のロンドンで猛毒ポロニウムで毒殺される事件があり、市民の間でも不安が高まっている。

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