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義肢や器具の調整任せて 日本人技術者も無償修理

2018/3/13 13:53
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【平昌=西城彰子】平昌冬季パラリンピックで、選手の義肢や車いすなどを無償で修理したり、調整したりする技術者が競技を支えている。パラ選手にとって義肢や器具の不調は大事故につながりかねない。選手村や競技場に設けられた4カ所のセンターには昼夜を問わず依頼が舞い込む。日本人の技術者2人も「選手が全力を尽くせるよう、自分の持てる技術で支えたい」と意気込む。

選手村で義肢や器具を無償修理するオットーボック・ジャパンの高橋さん(7日、平昌)=横沢太郎撮影

「義足がうまく装着できないんだ」。選手村内にある公式修理センター。大会2日目の10日、アルペン競技のチェコ代表選手がスキーに取り付ける競技用の義足を持ち込むと、義肢装具士の高橋俊潤さん(56)が素早く修理を始めた。

義足を分解すると、足に義足を吸着させるための部品が故障していたことが判明。部品を修理し、選手がその場で試すと足にぴったりとフィットした。「これでこの後の試合もうまくいくよ」。選手は感謝を口にし、競技場に戻った。

無償修理はドイツの福祉機器メーカー「オットーボック」が1988年のソウル夏季大会から始めた。各国の義肢装具士、車いす技術者らが国や競技にかかわらず修理に応じる。

冬季パラはアイスホッケー、アルペンスキーなど接触や転倒で義肢や器具が損傷する激しい競技が多い。自前で技術者を帯同できる国もあるが、そうした余裕がない国の選手が不利にならないよう、公式修理センターの技術者が大会を支える。

平昌大会には20人以上の技術者が参加する。日本からはオットーボック日本法人に勤める、高橋さんと車いす技術者の中島浩貴さん(43)が現地入りしている。

アイスホッケー用そりなど普段の仕事で扱うことのない器具も多い。それでも「自分の技術で選手の4年間の頑張りを支えることができるのは誇らしい。メダルを獲得した選手などがお礼の報告に来てくれる瞬間が何よりうれしい」と2人は声をそろえる。

オットーボックは20年東京パラ大会でも無償修理を検討している。中島さんと高橋さんは「東京大会ではもっと多くの日本人技術者が参加するはず。自分たちの経験を伝えたい」と話している。

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