2018年10月21日(日)

八丁味噌ブランド論争 愛知・岡崎市議会、国に調整要望

2018/3/12 21:30
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愛知の代表的な豆みそ「八丁味噌」を巡りブランド論争が起きている。愛知県岡崎市の老舗2社が、地域ブランドを国が守る枠組みから外れたことが発端だ。同市議会が解決に向け、利害関係者の合意形成の「指導、調整を政府に強く要望する」との意見書を取りまとめることが12日、議会関係者への取材で分かった。特産品を守るのが狙いで22日に採択し、農林水産省などに提出する。

八丁味噌は昨年12月に国が地域の農林水産物をブランドとして守る地理的表示(GI)保護制度の対象に登録した。

だが本場の岡崎市で伝統製法を守る「まるや八丁味噌」社と、「カクキュー」ブランドの「八丁味噌」社の2社が枠組みから漏れ、国内で国のお墨付き「GIマーク」が使えず、輸出先の欧州では「八丁味噌」が名乗れない恐れがある。

認定されたのは名古屋市や同県半田市などの企業で構成する「愛知県味噌溜醤油工業協同組合」(名古屋市)の加盟企業のみそ。タンクで温度管理する近代的な製造法も認めた。名前の由来とされる岡崎市八帖町にある老舗2社は木おけで2年以上寝かす製法を続ける。

意見書は伝統を守る地元のみそが「まさに地理的表示の定義に沿った品だ」と指摘。登録は関係者の合意が前提とされたが「調整が十分でない」と遺憾の意を表明した。

最大の自民系会派が提案。他の会派も賛同しており可決される見通しだ。自民市議は「2社に不利益が生じ、岡崎の地場産品が失われる事態になってはいけない」と話す。農水省は枠組みへの参加を2社に呼び掛けたが2社は「製法基準が緩い」と反発している。〔共同〕

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