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代表選考見直しが示す 日本シンクロ界の覚悟
大型選手の採用重視、肉体改造も

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2018/3/15 6:30
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東京五輪まであと2年半と迫る中、シンクロナイズドスイミング日本代表で大規模なチーム改革が始まっている。代表選手の選考方法を一新して大型選手の採用を重視したほか、肉体改造にも着手。メンバーの半数が入れ替わり、チームづくりにはリスクも伴う。だが、この時期に大なたを振るった背景には、五輪での「銀メダル以上」という目標に向けたシンクロ界の並々ならぬ覚悟が感じ取れる。

新しい日本代表は165センチを超える選手が半分以上を占め、大型化が進んだ

新しい日本代表は165センチを超える選手が半分以上を占め、大型化が進んだ

「また合ってない! もう一回」。2月下旬の国立スポーツ科学センターのプールで、井村雅代ヘッドコーチ(HC)が選手に向かって檄(げき)を飛ばしていた。水中にいる"新生マーメイドジャパン"の代表10人が今季のチームのテクニカルルーティン(TR)を練習。テーマの「熾(おき)の鳥の舞」を足技で表現する場面ではうまく呼吸が合わないなど、難解なプログラムに各選手が苦心する様子がみられた。

2016年リオデジャネイロ五輪でのメダル獲得から一転、日本は17年、大きな壁にぶつかった。世界選手権でデュエットがTR、フリールーティン(FR)ともに表彰台を逃し、チームがTRで何とか3位に食い込んだのみ。ロシア、中国の上位2カ国に加え、僅差でウクライナにも敗れた。世界との差は縮まるどころか、むしろ開きつつあった。

ダイナミックさの見劣り否めず

原因の一つとされるのが体格差。「シンクロというスポーツは変わった。大型化がどんどん進んで、165センチ以下は特殊技能のある人だけ。ウクライナには180センチ以上の選手もいた」と井村HCは指摘する。日本は代表12人のうち8人が165センチ以下。演技のダイナミックさを比較するとどうしても見劣りしていた。

結果を受けて同年9月、日本水泳連盟シンクロ委員会は代表候補選手の新たな強化策を発表。(1)スケールの大きさ、ダイナミックさを有するチーム編成(2)身体改造と基礎能力の向上(3)アクロバティック強化――などの方針を掲げた。さらには、毎年行っていた代表選手選考会の中止を決定。複数年の強化を見据えて同委員会が候補選手を選考し、その中から大会ごとに代表選手を選定する仕組みに切り替えた。

4月のジャパン・オープンの代表選手11人のうち、170センチ以上は3人。165センチ以下は4人と半減し、1年前と顔ぶれは大きく変わった。チームで目指すのはもっぱら「体を大きく使える作品」という。

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