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がん治療血液細胞で 慶大など治験、免疫を強化

慶応義塾大学の副島研造教授と田野崎隆二教授らは12日、理化学研究所などと共同で、新型のがん免疫療法の臨床試験(治験)を始めた。免疫細胞の一種であるナチュラルキラーT細胞(NKT細胞)を体内で活性化させ、がんを攻撃する免疫の働きを強める。NKT細胞は理研の谷口克グループディレクターらが発見した。日本発の成果の医療応用を目指す。

NKT細胞はがんを攻撃する免疫細胞を活発にする機能がある。研究チームはNKT細胞の働きを活性化する手法をマウスなどの実験で突き止めた。血球のもとになる細胞と特定の化合物を組み合わせると、NKT細胞を強く活性化できる。

治験では患者の血液から取り出した細胞と化合物を組み合わせて作った製品を点滴で投与する。製造はベンチャーのアンビシオン(東京・新宿)が手掛ける。

標準的な治療が効かないか、確立されていない固形がんの患者が対象で、肺がんや皮膚がんなどの一部が対象となる見通し。12~18人に実施し、適切な投与量や安全性、有効性などを検証する。企業治験を経て早ければ2024年の実用化を目指す。

免疫にはがん細胞を攻撃して排除する働きが備わっているが、がん組織は免疫にブレーキをかけて攻撃を免れている。チームはNKT細胞を活性化して体内の免疫を活発にすることで、がんの進行や再発、転移を抑える長期的な効果があると見込んでいる。

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