2019年2月16日(土)

トルコ、日本のテレビドラマをリメーク「再輸出」盛んに

2018/3/12 10:45
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【イスタンブール=シナン・タウシャン】日本の官民が、日本のテレビ番組を海外に普及させる拠点としてトルコへの期待を高めている。同国では日本で高視聴率を記録したドラマをリメークし、周辺国に輸出する動きが広がっている。日本政府は2020年度までに放送コンテンツに関連する海外売上高を500億円に増やす計画を掲げており、中東などへの輸出が見込まれるトルコへの売り込みを加速する。

トルコ最大都市イスタンブールのホテルで1~2日、NHK・民放など計20局とトルコの制作会社やテレビ局計20社の担当者が商談に臨んだ。総務省の担当者によると、国内の放送局が特定の国で一堂に会して売り込みを図るのは初という。

トルコでは日本のドラマのリメーク版が人気を呼んでいる。日本テレビ放送網が制作したドラマ「Mother」や「Woman」のリメーク版が16年以降に相次ぎ放送された。リメークを手掛けた制作会社の営業担当者は、日本のドラマは「感情表現に優れ、視聴者の心を動かす」と話す。飲酒、麻薬、暴力、性的描写が控えめなことも受け入れやすいという。

こうしたドラマはトルコ国内にとどまらず、周辺国に輸出されるケースも目立つ。「Mother」はイラクやギリシャなど20カ国以上で放送が始まったか契約が完了した。「Woman」も再輸出が期待されるほか、新たに2本の日本ドラマのリメークも進んでいるという。

トルコは中東・北アフリカからバルカン半島や中央アジアまで宗教・文化面で類似性があり、生活スタイルもなじみ深い。イスタンブールなどの魅力的なロケ地を持ち、有力なコンテンツ輸出国として知られている。

日本のテレビ局などにとっては、リメークや再輸出で一定の対価が期待できる。日本政府も国産コンテンツの海外普及を通じて日本への関心を高める青写真を描く。東南アジアでは日本観光を紹介する番組の放送が進んでおり、中東や北アフリカなどの市場開拓に向けてトルコを活用する考えだ。

日本からのコンテンツ輸出拡大にとどまらず、トルコドラマが日本で人気を博す動きもある。CS放送「チャンネル銀河」は17年から時代劇「オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム」を放映。視聴率が想定を上回ったことから、7月から続編の放送を開始する。新たなトルコ時代劇を発掘し、紹介する計画もあるという。

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