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ランニングという「狩り」に出よう
ランニングインストラクター 斉藤太郎

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2018/3/14 6:30
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私はランニングのインストラクターです。指導する際はスーツでなく、ランニングウエアでクラブの仲間とともに走って見本を示していたい。走る習慣とランナーの感覚を大切にしていたいと思っています。ランニングで日常のさまざまなことがはかどり、体がリセットできる利点もあるので、走る習慣をやめることはできません。

昨年の10月から12月にかけて右股関節を痛めて、まともに走れない日々がつづきました。2カ月半の間、食事はあまりおいしくなくて、睡眠も深くなかったように思います。原稿を書くこともはかどりません。どうにもスマートな言葉が浮かんできませんでした。なんとなく体の内側がよどんでしまっている感覚。ペースの速さはどうあれ、痛みと無縁で走られている方を見るとうらやましく思ったものです。

ランニングには日常のさまざまなことがはかどり、体がリセットできる利点もある

ランニングには日常のさまざまなことがはかどり、体がリセットできる利点もある

今はランニングが「ブーム」といわれます。おしゃれなウエア、楽しい大会、イベント、練習会などさまざまな誘因がありますが、ブームだからではなく、習慣として根付いているから走るという方が多いのが実態なのではないでしょうか。

ランニングの効能として仕事がはかどる、頭がすっきりする、気持ちが落ち着くといったことを挙げられる方はたくさんいます。仕事時間が規則的でない方は、走っているときの方が寝ているときより疲れが取れるといわれます。このような感覚を肯定するようなコメントや書籍に接したので、3つ紹介させていただきます。

ランニングと脳の関係

まずは2月3日にNHK・BS1で放送された「ラン×スマ」からです。ジョギングをしているときは脳の最高司令部と呼ばれる「前頭前野」が刺激される、と紹介されていました。前頭前野は計画性や判断力、決断力、さらには冷静さをつかさどる部分だということです。

ゲストで登場された原田泳幸さん(ソニー社外取締役)は週4~5回、朝に10キロを走るそうです。朝走ることで仕事の効率が上がり、諸事に好循環をもたらすそうです。「朝は投資、夜は浪費」と表現されていました。

2つ目は茂木健一郎さんが書かれた「走り方で脳が変わる!」(講談社)。何も考えずにただ走ることに没頭していると、ふとやるべきことが思い出されることがあります。それらは、自分にとって意外なこと、忘れていたこと、ふだん抑圧していたこと、気にかけていたけれど忙しくて考える暇がなかったことなどです。そんなことがふわふわと浮かんでくる状態について、おそらくは「デフォルト・モード・ネットワーク」という機能が働いているのではないか、と紹介されています。

人間の脳は、何かをしているときはもちろん、特に何らかの活動をしていないときでも重要な働きをしているそうです。そうしたときに働く脳の神経回路をデフォルト・モード・ネットワークというのだそうです。

最後はジョン・J・レイティさんの著書「脳を鍛えるには運動しかない!」(NHK出版)です。ここでは認識の柔軟性のテストの話が紹介されていました。35分間のランニングと映画鑑賞の前と後とではどのような違いが起きるかをテストしたところ、映画では変化がなかったのに対し、ランニングの後は答える速度や認識の柔軟性が向上したそうです。

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