2018年5月28日(月)

午後2時46分、各地で黙とう 東日本大震災7年

政治
2018/3/11 15:20 (2018/3/11 17:23更新)
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 東日本大震災から7年の11日、被災地や東京などでは地震発生時刻の午後2時46分に合わせて追悼行事が開かれ、出席者は犠牲者の冥福を祈った。

防潮堤の上に立ち、地震発生時刻に手をつないで黙とうする人たち(11日午後2時46分、岩手県宮古市田老地区)

防潮堤の上に立ち、地震発生時刻に手をつないで黙とうする人たち(11日午後2時46分、岩手県宮古市田老地区)

 東京電力福島第1原子力発電所事故の影響で、福島県富岡町はこれまで、多くの町民が避難していた郡山市やいわき市などで慰霊祭を開いていた。11日は、2017年4月に一部地域で避難指示が解除されて以降初めて町内で慰霊祭を開催。遺族ら約100人が午後2時46分に黙とうをささげた。

 夫を亡くした女性(66)は避難先のいわき市から参列。「ようやくここで慰霊できた」と言葉を詰まらせた。女性はいわき市だけなく福島市など避難先を転々とした。「富岡町に来ることができて夫も喜んでいると思う」

 同町に住んでいた親族を亡くし、郡山市から参列した女性(74)は「ふるさとでやっと慰霊祭ができてありがたい。本当に長い時間だった」とこの7年間を振り返った。

 政府は午後2時半から東京・国立劇場で追悼式を開いた。安倍晋三首相や大島理森衆院議長、伊達忠一参院議長、大谷直人最高裁長官らが出席し、それぞれ追悼の辞を述べた。

 安倍首相は式辞で「被災者一人ひとりの状況に寄り添いながら、今後も避難生活の長期化に伴う心身のケアなど生活再建のステージに応じた切れ目のない支援に力を注ぐ」と述べた。

 式典には秋篠宮ご夫妻も参列。秋篠宮さまは被災地の復興の歩みを着実に進めるため、「これからも国民が心を一つにして被災した地域や人々に末永く寄り添っていくことが大切でありましょう」と述べられた。

 岩手、宮城、福島の3県の遺族代表もあいさつ。福島県相馬市で津波に流され、夫と叔父を亡くした五十嵐ひで子さん(70)は語り部として活動。「震災を風化させず後世に伝えるために『自分の命は自分で守る』『逃げる意識』を伝え続けていきたい」と話した。

 政府主催の追悼式には、発生翌年の12年から16年までは天皇、皇后両陛下が出席していたが、5年の節目を超えたことを踏まえ、17年からは2年連続で秋篠宮ご夫妻が参列された。

 宮内庁によると、天皇、皇后両陛下は11日、陛下が定期検査を受けていた宮内庁病院で地震発生時刻に合わせて黙とうされた。

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