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ヘビー級統一戦なるか ジョシュアvs.ワイルダー
スポーツライター 杉浦大介

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2018/3/12 6:30
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ボクシングの世界ヘビー級4団体統一戦の機運が高まり始めている。3月3日、世界ボクシング評議会(WBC)世界ヘビー級王者のデオンテイ・ワイルダー(米国)が、最大の難敵とみられていたルイス・オルティス(キューバ)に劇的な10回TKO勝ちした。続いて31日には世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)同級王者アンソニー・ジョシュア(英国)が世界ボクシング機構(WBO)王者ジョセフ・パーカー(ニュージーランド)との3団体統一戦に臨む。ここで順当にジョシュアが勝ち上がり、その後にワイルダーとの世界注目の米英最強決戦が実現するのだろうか。

存分に醍醐味感じさせる激闘

3日、ニューヨーク市ブルックリンのバークレイズ・センターで開催されたタイトル戦は、ヘビー級ボクシングの醍醐味を存分に感じさせる激闘になった。

元WBA世界ヘビー級王者の肩書を持つオルティスが序盤戦を制したが、ワイルダーも5回に右ストレートで逆転のダウンを奪う。このダメージから回復したオルティスが逆に7回に右フックからチャンスをつかむと、この日まで39戦全勝(38KO)の王者をKO寸前に追い詰めた。この時点では、多くのファンが王座交代を確信しただろう。

ところが、ダメージを受けながらも冷静にチャンスを待ったワイルダーは、10回に再び必殺の右ストレートをヒット。ここで2度のダウンを奪い、執念を感じさせたオルティスをついに下したのだった。

「真の王者は巻き返すすべを見つけるもので、今夜の俺はそれをやってのけた。彼を消耗させなければいけないとわかっていた。俺の打たれ強さを証明できたはずだ」

そう語った32歳ワイルダーは、実際にこの試合でタフネス以外にも多くのことを証明したといっていい。打たれ強さ、一撃で相手を倒すパワーだけでなく、苦境でも冷静さを保つ精神力がなければなしえない逆転劇だった。

この試合まで無敗のまま7度の防衛を果たしてきたものの、ワイルダーの評価は分かれることが多かった。ボクシングを始めたのが20歳と遅く、実際に経験、スキル不足は否定できなかった。そんなスラッガーが「ヘビー級のブギーマン(誰もが対戦を避けたがる選手)」と呼ばれたオルティスを相手に真価を示した意味は大きい。1万4069人の大観衆を熱狂させたKOはインパクトがあり、ワイルダーはここでかなり知名度も上げたのではないか。

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