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犠牲者に祈り 誓い新た 東日本大震災7年

1万8千人を超える死者・行方不明者を出した東日本大震災は11日、発生から7年を迎えた。被災地では早朝から遺族らが亡くなった人々に思いをはせ、静かに手を合わせた。沿岸部では行方不明者の捜索や避難訓練を実施。午後にかけては一日も早い復興を願うイベントが全国各地で開かれる。

大槌町旧役場庁舎前で黙とうする役場職員ら(11日午前、岩手県大槌町)

津波で全壊し、当時の町長ら約40人が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎前で午前8時、追悼式が開かれた。喪服に身を包んだ平野公三町長と職員約30人が整列し、1分間の黙とうをささげた。

黙とう後、平野町長は「旧庁舎から周囲を見ると、復興は着実に進み、徐々にではあるが、新しい景色が広がっている」と語りかけた。その上で「あのような悲しみ、苦しみを二度と味わいたくないし、職員にさせたくないと強く思う。全力で安心で安全な町をつくる」と誓いを新たにし、献花した。

旧庁舎は津波で2階の天井まで浸水した。旧庁舎を巡っては「つらい記憶を呼び起こす」として平野町長が解体の方針を示しているが、住民からは震災遺構として保存すべきだという声も根強い。平野町長は「解体することは悲惨さを覆い隠すことではない。大震災の事実や体験、教訓を忘れず伝えていきたい」と話した。

福島県浪江町の沿岸部では午前10時すぎ、県警や消防の関係者らが行方不明者の捜索活動を行った。県警の松本裕之本部長は浪江町役場で開かれた集結式で「7年が経過して復興が進み、捜索は難しくなっているが、不明者を家族の元に戻すという思いで捜索してほしい」と訓示した。

岩手県宮古市は午前6時から、青森県沖を震源とする震度5強の地震が発生し大津波が襲うとの想定で防災訓練を実施した。訓練には市職員や消防団のほか、住民約1800人も参加した。

市が防災行政無線や緊急速報メールで避難を呼び掛けると、氷点下1.9度の寒空の下、住民は近くの中学校のほか、市が昨年協定を結んだ病院などの「津波避難ビル」に避難した。5階建ての病院へ長女(51)と避難した金野英一さん(96)は「近くに避難できるのは年寄りにはありがたい」と息をついた。

避難先となった宮古市立第一中学校では、中学生が炊き出しを行い、炊きたてのご飯や水が配られた。中学2年の女子生徒(14)は「実際の災害時にも手助けできることがあればやりたい」と話した。

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