サイアム商銀、スイス金融大手と合弁
富裕層向け資産運用

2018/3/9 22:26
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【バンコク=小野由香子】タイのサイアム商業銀行は、スイスの金融大手ジュリアス・ベアと富裕層向け資産運用の合弁会社を設立する。資本金は18億バーツ(約60億円)でサイアム商銀が60%、ジュリアス・ベアが40%出資する。サイアム商銀の顧客網とジュリアス・ベアの運用ノウハウを生かし、タイ国外の金融商品も組み入れた運用を顧客に提案。タイで増える富裕層の需要を取り込む。

合弁会社は、タイ中央銀行などの承認を経て、2018年末にも業務を開始する。最初の5年間で運用額300億ドル(約3兆2千億円)を目指す。

顧客対象は資産1億バーツ以上の富裕層。仏コンサルティング会社キャップジェミニによると、総資産額100万ドル以上のタイ富裕層の資産合計は16年に5480億ドルと前年比13%増。サイアム商銀のアーティット最高経営責任者(CEO)は「富裕層では国際的なノウハウを持つ外資銀行への関心が高まっており、顧客が奪われる前に協業に踏み切った」と話した。

ジュリアス・ベアにとっても富が増えるアジアは成長市場だ。M&A(合併・買収)で事業を拡大してきた同社にとって、地場銀と合弁会社を設立するのは珍しい。サイアム商銀と顧客情報を共有しつつ、タイ市場に合わせたサービス開発や人材育成に取り組む。スイスのプライベートバンクでは他にロンバー・オディエがタイ4位のカシコン銀行と04年から提携しているが、商品やノウハウの提供にとどまる。

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