2019年5月25日(土)

ホンダ、失敗上等「まずやってみる」

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2018/3/23 6:30
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ホンダがスタートアップ企業の開発を支援する連携プログラムを広げている。米シリコンバレーから欧州や中国、日本に広げ、グローバル展開に乗り出した。対等の精神を掲げ、ホンダのエンジニアが起業家らと共に失敗し汗を流すことで、スタートアップの発想力や技術力を吸収しようとしている。

■「軽いノリ」で協業決まる

1月のCESでスタートアップとの連携の状況を展示した(米ラスベガス)

1月のCESでスタートアップとの連携の状況を展示した(米ラスベガス)

2015年2月、米ドライブモードの古賀洋吉最高経営責任者(CEO)は、ホンダR&Dイノベーションズの杉本直樹CEOに誘われてレストランにいた。古賀氏が車とスマートフォン(スマホ)を連携するアプリ開発について説明すると、杉本氏は「おもしろい。一緒につくっちゃおう」。

ドライブモードは14年に起業したばかりのスタートアップ。ホンダとの協業が「軽いノリで決まったことに驚いた」(古賀氏)。大企業に共同開発を持ちかけたところ、秘密保持契約書を見せられ「話す前にまずサインを」と迫られたこともあったためだ。

「まずはやってみようというベンチャー精神をホンダも共有する」と杉本氏。まず製品やサービスの試用版を公開し、消費者の反応を見て改良していくスタートアップ流の手法に理解を示す。

米シリコンバレーに拠点を置くホンダR&Dイノベーションズは、外部の知見を取り入れる「オープンイノベーション」の窓口だ。スタートアップのアイデアや技術を具現化するために、試作品をつくる費用を出したり、試験用車両やエンジニアを提供したりして開発を支援する。

もともとは北米の研究開発子会社の一部門だったが、17年4月に分社し本田技術研究所の子会社にした。「決裁をできるようになって、スピード感を持って展開できるようになった」(杉本氏)。

シリコンバレーとボストン、イスラエルで展開していたスタートアップとの連携プログラムをデトロイト、欧州、中国、日本への水平展開も始めた。現地法人などに担当者を置き、人工知能(AI)やコネクテッドカー(つながる車)、ロボット工学などの分野で新興企業を発掘する。1月の米家電見本市「CES」ではスタートアップ6社との取り組みを展示した。

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