佐川氏辞任を正式表明、麻生財務相

麻生太郎財務相は9日夜の記者会見で、学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる混乱を受けて、財務省前理財局長の佐川宣寿国税庁長官が同日付で辞任したと明らかにした。
辞任の理由について麻生氏は「理財局長時代の国会対応に丁寧さを欠き、国会審議の混乱を招いたとして本人から退職の申し出があった」と説明した。自身の進退については「いま特に考えているわけではない」とした。
麻生氏は佐川氏から「行政文書の管理状況について指摘を受けていること、決裁文書の提出時の担当局長であったこと」などを理由に辞職の申し出があったと明らかにした。
また、森友学園への土地売却問題を巡り決裁文書の書き換え疑惑についても週明けにも調査結果を明らかにする意向を示した。佐川氏の後任については藤井健志国税庁次長が代行する。