2018年12月16日(日)

トヨタ創業地、登録有形文化財に 愛知製鋼刈谷工場

2018/3/9 21:15
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トヨタ自動車の第1号車が誕生した創業地である愛知製鋼刈谷工場(愛知県刈谷市)の旧試作工場が建造物の登録有形文化財になる。9日、文化審議会が登録するよう林芳正文部科学相に答申した。刈谷市にはトヨタグループの企業が多く立地するが、歴史的意義も大きい産業系の登録有形文化財は初めてという。

登録有形文化財になる愛知製鋼刈谷工場の旧試作工場西棟(愛知県刈谷市)

登録される試作工場は東棟、西棟の2棟。2棟を合わせて通称「A1建屋」と呼ばれる。トヨタ創業者の豊田喜一郎氏が中心となって1935年に「A1型試作乗用車」を作り上げた初の乗用車試作工場だ。

愛知製鋼がトヨタの前身である豊田自動織機製作所(現豊田自動織機)の製鋼部だった時代に、自動車部(現トヨタ自動車)が試作工場として使っていた。10年ほど前まで部品の整備工場として使われていたが、耐震性などの観点から解体寸前だったのを、「創業時の姿を体感できるトヨタグループの財産」(トヨタ首脳)として一転して保存されることになった経緯がある。

月内に保存工事を終える見込みで、トヨタ産業技術記念館(名古屋市)の運営で社員などの研修での活用や一般公開の検討を進めている。

愛知製鋼は「トヨタグループの原点といえる建屋を大切に受け継ぎ創業の心を伝えていく」としている。刈谷市の担当者も「登録をきっかけに歴史的な意義が大きい本施設の活用が進むことを期待する」と話した。

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