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幅跳びメダリスト、二刀流挑む スノボ山本篤

2018/3/9 13:40
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9日夜に開幕する平昌パラリンピックで、夏の大会の陸上走り幅跳びなどで3つのメダルを持つ山本篤(35、新日本住設)が、冬の大会に初出場する。種目は義足となる前に中学から趣味でやっていたスノーボード。昨年の全国大会で優勝して強化指定となり、9月のニュージーランド・ワールドカップ(W杯)で入賞、招待枠をつかみとった。

全国障がい者スノーボード選手権大会で滑走する山本(17年2月)

全国障がい者スノーボード選手権大会で滑走する山本(17年2月)

実はそのW杯で、山本は「スノボをやめようと思うぐらい落ち込んだ」。6位には入ったものの、有力選手の参加が少ないレースでも「かなう感じじゃなかった。自分の滑りがこんなにもできないものか。どうしようかと悩んだ」。

日本代表の綿谷直樹コーチも「夏の競技でそれなりの結果を出しているので、適応能力は人並みはずれているかと思ったが、みっちり基礎からやるべきだとの結論だった」と厳しかった。W杯後につきっきりの指導が始まった。

すると「みるみるうまくなり」(綿谷コーチ)、当人も「できなかったことがどんどんできるようになった」と手応えを得た。10月にはスノボの活動もしやすくするため、陸上のスズキ浜松ACを退部してプロに転向した。

中国の室内スキー場へ個人で合宿に出かけ、11月からまたW杯へ。だがフィンランドでの練習中に右ひじを脱臼、手首の骨にもヒビが入った。「いろいろつかみ始めたタイミングでやってしまったので、悔しかった」と山本。

災難は続き、雪上に復帰して参加した2月のW杯では発熱と、古傷の肩関節に違和感が出て出場を回避。体重も3キロ落ちた。結局、平昌直前の合宿まで満足な滑り込みができなかった。

2月末の結団式では「自分の武器がわかっていない状態」と陽性の人にしては珍しく、険しい表情で語った。ただひじは95%回復し、肩もテーピングをすれば滑れるという。8日に平昌入りし、初戦の12日のクロスまで練習を重ねる予定。

本人は「滑れば滑る分だけまだ上達する」との実感がある。長年取り組んできた陸上では感じられない広大な伸びしろを、楽しむ姿勢で臨むしかない。

(摂待卓)

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