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組み込みAI開発のエイシングが大賞 起業家万博

総務省などが主催する地域発のICT(情報通信技術)スタートアップ企業の事業モデル審査会「起業家万博」が8日、都内で開かれ、組み込み型人工知能(AI)を開発するエイシング(東京・港、出沢純一社長)が大賞にあたる「総務大臣賞」を受賞した。エイシングは岩手大学発のスタートアップで、東北代表が受賞するのは初めて。同社のAIは従来のAIに比べ、計算コストが少なく動的な追加学習がしやすいといった特長がある。

「起業家万博」で総務大臣賞を受賞したエイシングの出沢社長(中央)とメンターを務めたグロービス・キャピタルの今野氏(右)=8日、都内

「起業家万博」は全国にある地方総務局の予選に勝ち抜いてきたスタートアップが集まり、各社にベンチャーキャピタリストらがメンターとして支援する。起業家だけでなく、地域やメンター同士が競い合う要素もあるユニークなコンテストだ。

エイシングは2016年の設立。岩手大の金天海准教授が特許を持つ技術をベースに、DBT(ディープ・バイナリー・ツリー)という独自のAIを開発する。船舶の制御に使うなど用途は広がってきた。出沢社長は「当社の独自AIの認知度が上がってきており、受賞で弾みがつく」と意気込む。

エイシングのメンター役を務めた、グロービス・キャピタル・パートナーズの今野穣ジェネラル・パートナーは「ウェブサービスの企業は東京に集中する傾向があるが、こうしたハードとも融和する新技術は地方にたくさん埋もれている。こうしたイベントは意義がある」と述べた。

(企業報道部 加藤貴行)

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