セブン&アイ、小田急電鉄の駅売店をセブンイレブンに
セブン&アイ・ホールディングス(HD)は8日、小田急電鉄と業務提携することで合意したと発表した。小田急グループが運営する駅売店やコンビニエンスストアの約100店を今後2年で順次、「セブンイレブン」に切り替える。提携の詳細は今後協議し、8月めどに最終合意を目指す。
小田急グループは駅売店88店、コンビニ13店のほかスーパー26店を運営している。スーパーでは店舗運営のノウハウを共有したり人材交流をしたりする。
8日開いた記者会見でセブン&アイHDの井阪隆一社長は、「(人の往来が多い)駅ナカにある店舗は、販売促進で近隣店舗への波及効果も高い」と話した。同社はすでにJR西日本など電鉄系7社と提携し、駅構内や駅前に約450店を展開する。小田急とも提携することで、多くの来店客が見込める駅周辺の店舗網拡大につなげる。
小田急電鉄の星野晃司社長は「沿線の魅力を高めるため流通業の強化につなげたい」とした。小田急線ではこのほど鉄道路線の上下線をそれぞれ2線にする「複々線化」が完成し、主要駅周辺の人口増加を見込む。