みんれび、葬儀サービスの会員制度 割引や返金保証

2018/3/8 16:43
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葬儀関連事業を手がけるみんれび(東京・品川、芦沢雅治社長)は葬式や法要手配など複数のサービスの割引を一括で提供する会員制度を始めた。葬式予約や香典返し、相続の支援といった23のサービスを一気通貫して受けやすくし、ユーザーの負担を減らす。高齢化などを背景に葬儀関連のニーズはさらに広がる見通しで、ネットを活用し価格や手続き面での不透明性を解消する。

みんれびは会員制度「よりそうメンバー制度」を始めた(8日、東京・品川、芦沢雅治社長=写真左)

「葬儀は高くて不透明で、不安だらけ。みんれびはこうした課題を一元的に解決したい」。8日、みんれび本社で記者会見した芦沢社長はこう意気込みを語った。同社は1日から会員制度「よりそうメンバー制度」を始めた。

無料会員から事前にお金を預けて葬式予約ができる会員まで複数の料金体系があり、割引額が異なる。会員になると平均30万円で葬式を挙げられるプランのほか、僧侶手配サービス、海洋散骨サービスなどを割引する。葬式プランに満足できなかった場合、火葬から5日以内の申告で葬儀料金を全額返金する。

みんれびによると、日本の葬儀関連市場は約2兆円で、寺院や霊園など周辺市場を含めると約4兆円となっている。内閣府の調査では2065年に人口の40%近くが65歳以上という推計が出ており、市場はさらに広がる見通しだ。一方でみんれびの山田一慶取締役・最高財務責任者(CFO)は「業界では長らく変化が起きず、現代のニーズに見合わない形式が続いてきた」と指摘する。

同社は歯科医院など複数の比較サイトの運営会社として設立した後、葬式の比較事業に絞った。注目を浴びるきっかけとなったのが15年12月にアマゾンジャパン(東京・目黒)のネット通販で販売を始めた僧侶派遣サービスで、一律料金やクレジットカード支払いを可能にした。

「お気持ち」とされてきたお布施を含む金額を明示したため「お布施はサービスの対価ではない」などといった反発もあった。ただ寺離れが進む中でユーザーや僧侶の理解も得られるようになり、提携僧侶数は1100人を超えた。

みんれびはこれまでグロービス・キャピタル・パートナーズ(東京・千代田)などから13億円を調達している。契約件数は2年で約3倍まで伸びた。芦沢社長は「人生100年時代とも言われる中で、自身の『エンディング』をより主体的に選択する時代が到来する」と強調した。

(企業報道部 吉田楓)

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