2018年6月26日(火)

経常黒字 6.4倍の6074億円 1月、海外配当金など増加

2018/3/8 10:32
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 財務省が8日発表した1月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同月に比べ6.4倍の6074億円だった。日本企業が海外子会社から受け取る配当金などが増えたほか、貿易収支が前年同月と比べて改善した。経常黒字は43カ月連続で、黒字幅は3カ月ぶりに前年同月を上回った。

 海外からの配当金や投資収益にあたる第1次所得収支は22.1%増の1兆5515億円。比較可能な1985年以来、1月としては最高だった。このうち企業が海外子会社から受け取る配当金などの直接投資収益の黒字額は80.5%増の4883億円だった。海外経済が好調だったほか、前年にあった大口の海外への支払いがなくなったことが押し上げ要因になった。

 円相場は1年前と比べて1ドルあたり4円ほど円高が進んだ。海外子会社が受け取るドル建ての配当金の円換算額は目減りしたものの、海外での稼ぎそのものが増えた影響の方が大きかった。

 輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は6666億円の赤字で、前年に比べて赤字幅が1833億円縮小した。1月は正月休みなどの影響で貿易収支が悪化する傾向にある。

 輸入額・輸出額ともに前年を上回ったが、輸出の伸びが輸入の伸びを上回ったことで、収支は大幅に改善した。財務省の貿易統計によると、輸出は中国向けの自動車などを中心にアジア向けが前年同月比16.1%伸びた。輸入は、原油価格が上昇し、原粗油などの輸入価格が伸びた。

 輸送や旅行、金融といったサービス取引の収支を示すサービス収支は1682億円の赤字で、赤字幅は480億円縮小した。前年同月と比べて知的財産権等使用料や旅行収支の黒字幅が拡大した。

 サービス収支のうち、旅行収支は1787億円の黒字で、1月としては最高だった。訪日外国人による国内消費が旺盛で、日本人の海外での消費額よりも多かった。日本政府観光局(JNTO)によると、訪日外国人は9.0%増の250万人で1月として最高だった。

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