2019年7月24日(水)

シンガポールのチャンギ空港、使用料値上げ
膨らむ開発費に備え、競争力に懸念も

2018/3/7 23:00
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【シンガポール=谷繭子】シンガポールのチャンギ空港は航空会社と旅客が支払う料金を引き上げる。出発・乗り継ぎ客にかける空港開発税も新設する。利用拡大に備えた滑走路や旅客ターミナルの増設など、開発費の膨張をまかなうためだ。ただアジアでハブ空港争いが激化するなか、料金引き上げがチャンギの競争力をそぐとの懸念もある。

国営の運営会社、チャンギ・エアポート・グループと運輸省によれば、料金引き上げは7月1日から。航空会社が支払う着陸・駐機料は2024年までの6年間、年1%ずつ引き上げる。

出発客が払うサービス料は24年まで年に2.5シンガポールドル(約200円)ずつ引き上げる。また出発客に10.8シンガポールドル、乗り継ぎ客に3シンガポールドルの空港開発税の課税を始める。出発客の負担は現在の34シンガポールドルから7月には39%増の47.3シンガポールドルに、24年には83%増の62.3シンガポールドルに増える。

チャンギは「値上げ後も他の国際航空ハブと比べ、競争力は維持できる」としている。一方、業界では価格に敏感な航空会社が路線見直しに動くとの声も聞かれる。

アジアの航空市場は急成長しており、チャンギは今後20年、年3~4%の利用者増に対応するため数百億シンガポールドルの拡大計画に乗りだしている。20年代の初めには第3滑走路が、30年前後には第5ターミナルが完成予定。値上げで開発資金の一部をまかなう。政府が90億シンガポールドル、空港運営会社が36億シンガポールドルを拠出すると発表済み。借り入れも検討中だ。

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