事業承継で業務提携 千葉銀とビズリーチ 地銀で初

千葉銀行は6日、人材サービスのビズリーチ(東京・渋谷)と中小企業の事業承継に関する業務提携を結んだ。地方銀行の提携は全国初。千葉銀が後継者不足に悩む取引先に対し、事業の売り手と買い手を結びつけるインターネットサービス「ビズリーチ・サクシード」を紹介する。
ビズリーチ・サクシードは、譲渡を望む企業が自社の情報を登録し、譲り受けたい企業が検索し双方が接触できる仕組み。2017年11月に始まり、約600件の譲渡案件と約200社の買い手企業が登録されている。売り手は無料で利用でき、買い手は成約時に成功報酬をビズリーチに支払う。
ビズリーチの南壮一郎社長は6日、千葉市内で開いた記者会見で「地域の中小企業の経営に最も寄り添っている地銀との提携を通じ、事業承継の選択肢を広げたい」と強調。千葉銀の植松克則法人営業部長は「全国の企業とマッチングできるため支援の幅が広がる」と述べた。
千葉銀は業務提携を機に、M&A(合併・買収)担当の行員を増やし中小の事業承継需要に対応する。ビズリーチは1月に浜松信用金庫(浜松市)とも同様の提携を結んでおり、今後も全国の金融機関との連携を強める方針だ。