輸入小麦3.5%値上げ 農水省、来月から
農林水産省は6日、国が輸入して製粉会社などに売り渡す小麦の価格を4月から平均で3.5%引き上げると発表した。値上げは3期連続。主産地のカナダで小麦の生育がよくなかったほか、原油価格の上昇による海上運賃上昇や円安などを反映した。値上げ後の平均価格は1トンあたり5万4370円となる。
輸入小麦の政府売り渡し価格は毎年4月と10月に見直している。原料費としての小麦が食パンやうどんなどの小売価格に占める割合は1割以下。農水省は今回の値上げが食パンの小売価格に与える影響は1斤(172円)あたり0.4円にとどまると試算している。