2018年8月16日(木)

神鋼社長・副社長辞任へ 品質不正、管理職数十人処分

2018/3/6 2:00
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 神戸製鋼所は5日、アルミ・銅製部材などの品質不正問題の責任をとって川崎博也会長兼社長(63)とアルミ・銅事業担当の金子明副社長(63)が辞任する方針を固めた。複数の執行役員も退任する。一連の不正問題では500社超に契約と異なる不正な製品が出荷され、米司法省からも関連書類の提出を求められている。神鋼は経営陣を刷新、再発防止に取り組む。

神戸製鋼所の川崎会長兼社長は品質不正の責任をとって辞任する方針を固めた

 6日に一連の人事を公表する。川崎社長は6月末に取締役も退任する。後任の社長は今後詰める。管理職数十人も減給や配置転換などの形で処分する。

 神鋼は5日に弁護士で構成する「外部調査委員会」から提示された最終的な調査報告書の内容を検討し、川崎社長も含めた取締役の経営責任についても議論した。

 川崎氏は13年に社長に就任し、16年に会長も兼務している。神戸製鉄所(神戸市)の高炉を休止し、加古川製鉄所(兵庫県加古川市)に集約するなど、鉄鋼事業を中心に構造改革を進めた。

 だが、16年にグループ会社の神鋼鋼線ステンレス(大阪府泉佐野市)でデータ改ざんが発覚。日本工業規格(JIS)の認証が取り消された。

 さらに昨年10月にアルミ・銅製部材で品質問題が新たに発覚。その後の調査で鉄鋼や機械部門でも不正があったほか、一部の工場では不正の隠蔽行為も確認された。川崎社長は経営トップとしての経営責任は免れないと判断、辞任する。

 金子副社長のほか複数の執行役員も退任することで経営陣を一新する。同社は今後、後任の社長を含め、新体制を早急に固める予定だ。しかし、度重なる品質不正に取引先は不信感を抱いている。早期に信頼回復を果たせるかは不透明だ。

 神鋼は当初、最終報告書のとりまとめ時期を17年末としてきた。ただ、12月末に神鋼が進めてきた自主点検に不十分な点があるとして、結果の検証時期を2月末ごろに延期。さらに2月27日には一連の問題の再発防止策などの公表日を今月6日に設定していた。

 神鋼は6日の会見では外部調査委から受領した最終報告書を公表せず、報告書の内容を反映した原因究明や再発防止策などを明らかにする。同社は米司法省から不正製品を巡る書類の提出を求められている。今後の米司法省の調査によっては、刑事責任が問われるためだ。欧米では一般的に認められた司法対策上、非開示の必要性があると判断した。

 神鋼の品質問題は17年10月に発覚。国内外の500社超に不正な製品が出荷されたが、その後の神鋼などによる調査で大半の出荷先で安全確認を終えているという。

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