高倉明・自動車総連会長「官製賃上げの弊害懸念」
[有料会員限定]
――メーカーは次世代技術の対応に資金がかさみます。賃上げ要求には不利ではありませんか。
「厳しい時期ほど先行投資として人への投資が必要だ。従業員が奮起するために月例賃金で報いてほしい。これまでの交渉では自社の将来像や競争力について経営側としっかり議論できている」
――政府は経済界に3%賃上げを求めています。追い風になりますか。
「弊害が出かねない。賃上げ率が3%を下回ると失望感が出て消費者心理を...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り292文字