2019年5月21日(火)

中国、鉄鋼・アルミの米輸入制限を「座視せず」

2018/3/4 18:30
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【北京=高橋哲史】中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)の張業遂報道官は4日、全人代の開幕を前に記者会見し、トランプ米大統領が表明した鉄鋼とアルミニウムを対象とする輸入制限の発動について「米国と貿易戦争はしたくないが、中国の利益に損害をもたらすなら絶対に座視しない」と述べた。米国への報復措置を強く示唆した発言だ。

記者会見する張業遂報道官(4日、北京の人民大会堂)=三村幸作撮影

記者会見する張業遂報道官(4日、北京の人民大会堂)=三村幸作撮影

張報道官は「経済や貿易の摩擦を処理する正しい方法は、お互いに市場を開放するやり方だ」と訴え、自国の市場を閉ざして保護主義に走る米国の姿勢を批判した。そのうえで「対話と協議を通じて双方が受け入れられる解決策を見つける必要がある」と強調した。

習近平(シー・ジンピン)国家主席は対米関係の安定を最優先の外交課題に位置づけている。政治的に敏感な全人代の期間中(5~20日)に米国との摩擦が先鋭化するのは何としても避けたいと考えており、2月27日~3月3日の日程で自身の経済ブレーンである劉鶴氏を米国に派遣した。

張報道官は劉氏の訪米に関連して「米中は2日間にわたって協議し、近いうちに北京で引き続き話し合うことで合意した」と語った。

北京の外交筋によると、中国側は米中が経済問題を協議する「包括経済対話」の再開を求めているが、米側はかたくなに拒んでいるという。2017年7月に開いた前回の対話で目ぼしい成果を得られず、中国への失望が広がったためだ。

中国から米国への鉄鋼輸出は、14年のピーク時に比べてほぼ半減している。中国政府は「(米国の輸入制限は)中国だけでなく、欧州諸国やカナダも受け入れられない」(王毅外相)として、これらの国や地域と手を組んで対抗措置を取る構えをみせている。

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