2018年12月17日(月)

煙らず美食「名店」紹介 がん研究者、サイト開設

2018/3/3 11:22
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ミシュランならぬ「ケムラン(Quemlin)」――。著名な格付けガイドブック名にちなみ、大阪のがん研究者が完全禁煙の飲食店検索サイトを開設した。禁煙にした経緯や店主の思いに触れるコメントが特徴。環境を重視する利用者を多く呼び込み、禁煙化に向け「決断を後押ししたい」という願いがある。

「樽(たる)香を感じる冷やが人気。30年前に営業を始めて以来禁煙を貫く貴重なお店」。大阪国際がんセンター(大阪市)の主任研究員、伊藤ゆりさん(40)は1月下旬、大阪・梅田の「新梅田食道街」の立ち飲み店を訪れた。店主から話を聴き、お薦めメニューの写真も撮影した。

もともと飲み歩きが趣味で、2015年からフェイスブックで禁煙店巡りの様子を写真付きで紹介し始めた。禁煙化しても売り上げを維持し、店員の健康のために「喫煙可」の看板を下ろした店も多いと知った。利用者だけでなく、経営者が知りたい情報も提供できると考え、17年秋、禁煙化を応援するサイトの開設に踏み切った。

並行して店からの詳しい聞き取りも進めている。得られた情報を基に、地域ごとの禁煙店の数を確認したり、店舗数と喫煙が原因とみられる死者数との関連を調べたりするなど、がん研究に役立てたいと考えている。

「今まさに社会が禁煙化にシフトしつつある。『自身の健康・客に喜ばれる・売り上げも減らない』の観点でケムランを見て、踏み出してほしい」と伊藤さんは期待する。現在は関西の飲み屋を中心に約150店舗を掲載。地域ごとに特派員を募り、全国展開したいと夢は広がる。〔共同〕

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