2019年3月24日(日)

五輪王者も吸引し成長 スマホで個別トレーニング
FiNC 溝口勇児社長

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2018/3/5 6:30
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健康とIT(情報技術)を組み合わせた「ヘルステック」スタートアップのFiNC(フィンク、東京・千代田)。溝口勇児社長(33)は、野球やバスケットボールのプロ選手も指導した元敏腕トレーナーだ。高額なトレーニング指導をスマートフォン(スマホ)アプリで安く提供したいと起業。多彩な人材を集め、一躍注目企業になった。

FiNCの溝口勇児社長

FiNCの溝口勇児社長

2003年埼玉県立朝霞西高校卒業。在学中から働くスポーツジムに入社。08年ジム母体企業の経営を任される。12年フィンクを設立。13年東京・永田町に個室プライベートジムを開設。14年オンラインダイエットサービス「FiNCダイエット家庭教師」をリリース

■起業は人生の1万日目に

「手軽で安価に満足してもらえるようなトレーニング環境を作りたいと思っていたんです」

溝口社長はフィンクのサービスの端緒をこう語る。アプリは利用者一人ひとりに健康や美容に関する最適な情報やアドバイスを人工知能(AI)が提供する。年齢・体重や睡眠時間、食事の内容を入力し、チャットのやりとりなどを通じてAIが学習する仕組みだ。

アプリは無料だが、実際のトレーナーや栄養士がトレーニングやダイエットを個別指導してくれる有料サービスも提供。企業向けの健康経営支援サービスも手掛ける。

事業のアイデアになったのは、自身がトレーナーだった時の経験だ。高校在学中の17歳からトレーナーとしてのキャリアを積み始めた。カリスマトレーナーとして人気を集め、プロ野球選手のオフシーズンの合宿に帯同したこともある。しかし一般人からトップアスリートまで指導する中で、実際にサービスできる顧客が限られてきた。

「月10万円単位で費用が必要になることもあった」。これでは多くの顧客に時間を割くことができない。「手軽に安価に満足できるサービスを求めて事業を始めた」と溝口社長は話す。

特にサービスを届けたかったのが「美容や健康でコンプレックスを持っている人」(溝口社長)だった。悩んでいる人が大勢いて、それを解決できる知識を持ったトレーナーもいる。アプリの個別指導は両者のマッチングも目的だ。

起業した時のことを聞くと、溝口社長は笑顔で「12年4月11日に起業しようと決めてたんです」。なぜかを問うと「自分が生まれてから1万日だからですよ」と答えた。日本人の男性の平均寿命は約83歳。日数に直すとだいたい3万日だ。「人生3分の1にあたるタイミングで何かに挑戦したいと思っていたんです」。起業した12年は27歳。トレーナーになって10年たったころだった。

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