がん組織に免疫細胞少なく、遺伝子が原因 京大など解明

2018/3/2 19:16
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京都大学の湊長博特命教授らは、免疫細胞ががん組織に少ないのは特定の遺伝子が原因であることをマウスの実験で突き止めた。がん免疫療法の効き目が一部の患者にとどまるのは、免疫細胞ががん組織に集まりにくいためだとみられている。この遺伝子の働きを抑える薬剤の開発を企業と協力して進める。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(電子版)に2日、掲載された。

大日本住友製薬と共同で、細胞の移動を制御する遺伝子「Sipa1」の機能を調べた。この遺伝子が働かないマウスは白血病の細胞を移植しても生き続けた。免疫細胞ががん組織に集まるようになっており、がん細胞を盛んに攻撃していた。

遺伝子の働きを抑える化合物ができれば、がんの治療に役立つとみられる。研究チームは大日本住友製薬と協力し、既存薬が効かなくなって再発しやすい慢性骨髄性白血病の治療薬の開発を目指す。

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