2018年9月24日(月)

スバル吉永社長「問題から逃げず」 中村次期社長発表

2018/3/2 14:52
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 SUBARU(スバル)は2日、社長交代を含む経営体制の刷新を発表した。吉永泰之社長(63)の後任に中村知美専務執行役員(58)が昇格し、吉永氏は会長兼最高経営責任者(CEO)に就く。無資格検査問題や燃費データの書き換えなど一連の問題にけじめをつけ、当初の予定より前倒しで経営体制を刷新する。

 中村次期社長は6月の株主総会後に就任する。今回の役員人事では近藤潤会長のほか、最高技術責任者(CTO)の日月丈志取締役専務執行役員(63)、製造系統括の笠井雅博取締役専務執行役員(63)も交代。このほか7人を新任の執行役員として昇格させるなど世代交代を進める。

次期社長に決まり、記者会見するSUBARUの中村知美専務執行役(右)。左は会長になる吉永泰之社長(2日午後、東京都千代田区)

次期社長に決まり、記者会見するSUBARUの中村知美専務執行役(右)。左は会長になる吉永泰之社長(2日午後、東京都千代田区)

 同日の記者会見で吉永社長は社内の自主検査にあたる出荷前の「燃費計測でデータの書き換えがあった」とを認めた。調査を進めており3月中に報告を取りまとめる。詳細については「調査中」と言及しなかった。吉永社長は「一連の問題から逃げずに対処することが責任だ」と話し、自ら先頭に立って信頼回復に取り組む姿勢を強調した。

 吉永氏は7年で売り上げを2倍に引き上げるなど、スバルの成長をけん引してきた。経営企画時代、いまのスバルの米国事業のベースとなるスバル・オブ・アメリカ(SOA)の完全子会社化を1990年に手掛けた。

 2005年に業務提携したトヨタ自動車との交渉でトヨタ関係者と向き合ったのも吉永氏だった。

 中村氏は14年から米国に駐在しており、スバルの世界販売台数の6割を占める米国事業の成長を支えてきた。SOAの会長を務める。記者会見では厳しい表情で「軸をぶらさず、自分としての新たな視点を加えながら経営戦略を考えたい」と抱負を述べた。18年夏に発表する25年までの新しい中期経営計画の策定をかじ取りする。

 完成検査問題や燃費データの書き換え問題で逆風が吹く中での体制刷新。もともとスバルは19年春にトップを含めた役員の世代交代を完了するシナリオを想定していた。

 17年春には吉永氏と同世代の武藤直人氏や高橋充氏が取締役から退任していた。一連の問題をきっかけに世代交代を1年前倒しする判断にいたった。(湯沢維久)

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