2019年8月24日(土)

韓国、北朝鮮に特使派遣 トランプ氏に電話で伝達

2018/3/2 2:00
保存
共有
印刷
その他

【ソウル=鈴木壮太郎】トランプ米大統領と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日、電話で協議した。韓国大統領府によると、文氏は近く北朝鮮に特使を派遣する計画をトランプ氏に伝えた。北朝鮮は平昌五輪の開会式に金正恩(キム・ジョンウン)委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏を派遣し、文氏と会談した。韓国側は特使派遣をその答礼と位置づけている。

電話協議は約30分間で、南北関係の改善など朝鮮半島問題をめぐって議論した。韓国大統領府は特使派遣の時期や人選は明らかにしていない。

金与正氏は文氏との会談で、文氏に訪朝を要請した。直前でキャンセルはしたものの、同じく韓国を訪問していたペンス米副大統領との会談も予定していた。平昌五輪の閉会式の際は、金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長ら高官代表団が訪韓。北朝鮮側は米朝対話について「十分な用意がある」と表明し、米側に秋波を送った。

韓国大統領府関係者によると、文氏は2月25日に金英哲氏らと会談した際、非核化の方法論にまで言及したという。ただ金氏に韓国側の提案に答えるほどの権限はない。平壌に持ち帰って金正恩氏に報告し、対応を協議したとみられる。

直面する課題は、平昌五輪期間中の実施を見送っている米韓合同軍事演習だ。4月の実施が見込まれるが、北朝鮮が反発して核・ミサイル挑発を再開させれば、「五輪休戦」で実現した融和ムードは吹き飛び、緊張が再び高まりかねない。文氏は軍事演習前の米朝対話の実現をめざし、両国の仲介役を担う姿勢を強めている。

韓国の特使派遣は、北朝鮮最高指導部の意図を見極める狙いがあるとみられる。

米国は2月23日、核・ミサイル開発の資金源を封じるため、対北朝鮮への追加制裁を発表。最大限の圧力を加える方針を改めて鮮明にした。

一方で、北朝鮮との本格的な対話の前に予備的に協議する可能性にも言及している。韓国の特使派遣が、米朝対話にまでつながるかどうか注目される。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。