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リバネス、スタートアップと町工場の交流拠点開設

中小・スタートアップ企業支援のリバネス(東京・新宿、丸幸弘社長)は1日、スタートアップのアイデアと町工場や大企業をつなぐ施設「センターオブガレージ(COG)」を4月1日に開設すると発表した。町工場が設計や量産化などでスタートアップに協力できるようにする。リバネスはシンガポールのベンチャーキャピタル(VC)とも提携しており、東南アジアや英国のスタートアップもこの施設での支援対象にする。

COGは中小製造業の集積地の1つである東京都墨田区に置く。広さ約150平方メートルのプレゼンテーションルームと相談スペースを用意し、共同作業(コワーキング)もできるようにしている。COGの運営は、リバネスの子会社のグローカリンク(東京・新宿)が担う。睡眠改善システムのニューロスペース(東京・千代田)や台風を利用した風力発電機のチャレナジー(同・墨田)、脱水装置開発の英uフラクション8などの入居が決まった。

COGの運営では、墨田区内などにある町工場のグループと連携する。COGで研究開発しているスタートアップの社員に対し、町工場の社員がウェブカメラなどを通じて設計や試作などの助言を遠隔で行うこともできる。リバネスは農業やバイオ、化学、ものづくりの4分野の研究所と組み、スタートアップが研究開発を委託することも可能にする。

スタートアップの製品のデザイン性を高めるため、ものづくり系のデザイン会社、DG TAKANO(東京・台東)の協力を得る。三菱電機日本たばこ産業(JT)もCOGのパートナーとなり、販路構築などで支援する。東南アジアのものづくりのスタートアップに投資してきたフォーカステック・ベンチャーズ(シンガポール)や日本のリアルテックファンドなどもCOGの提携先になっており、有望な投資先企業にCOGを紹介する。

COGのセンター長に就いた、金属加工の浜野製作所(東京・墨田)の浜野慶一社長は「高度成長に日本を支えた中小町工場の数は大きく減っている。都心部で新しいものづくりの形を示していく」と話している。

リバネスの丸社長は「上場企業は空前の利益を上げている。町工場も黒字は出ているが、これから10年で大廃業時代がくるという。これは何か変だ」と述べ、中小町工場が付加価値を生み出せるようシステムを作り替える必要性を説いた。同時に「大企業も自社で余っている機器はCOGに置いて欲しい。有効活用する」と笑いを誘いながら、大企業との連携も呼びかけた。

COGはJTの倉庫の空きスペースに設けられ、近くには東京スカイツリーがある。海外の企業を呼び込む際には話題にもなりそうだ。

(企業報道部 加藤貴行)

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