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網膜色素変性症、ES細胞で目に再び光 理研

理化学研究所は様々な細胞に成長するヒトの胚性幹細胞(ES細胞)から光を受け取る視細胞を育てて目の難病「網膜色素変性症」のモデルマウスに移植し、光を感じられるようにすることに成功した。移植した細胞がマウスの神経細胞と結合し機能することを確かめた。同じ万能細胞のiPS細胞を使った再生医療の実現を目指しており、2018年度中に臨床研究を申請する方針だ。

大日本住友製薬などとの共同研究成果。論文は米科学誌ステム・セル・リポーツに2日掲載される。再生医療が実現すれば「光を感じない患者が感じるようになったり、大きな形が分かるようになったりする可能性がある」と理研の万代道子副プロジェクトリーダーは話す。

理研などは14年に臨床研究として、別の目の難病「加齢黄斑変性」の患者にiPS細胞から作った網膜細胞を移植する世界初の手術を実施した。網膜色素変性症への応用も目指して研究中だ。

実験では網膜色素変性のマウスの患部にヒトES細胞から作った網膜の視細胞シートを移植。細胞シートは約半年かけて成熟し、マウスの神経細胞と結合した。移植した細胞を含む組織を取り出し光を当てたところ、8匹のうち3匹で脳に光の信号を送る機能の再生を確認できた。

研究チームはiPS細胞でも同様の効果が得られるとみている。今後、臨床用iPS細胞を使ってがん化のリスクなどを確認し、18年度中に臨床研究を申請する予定だ。

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