慰安婦問題「終わっていない」韓国大統領が演説
日本に特別な対応求めず

2018/3/1 11:11
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【ソウル=鈴木壮太郎】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日、1919年に起きた最大規模の抗日運動「三・一独立運動」の記念式典で演説した。旧日本軍の従軍慰安婦問題について「加害者である日本が『終わった』と言ってはいけない」と、2015年12月の日韓合意を履行するよう求める日本をけん制した。一方、日本に「特別な対応を求めない」とも語り、強い対日批判は控えた。

99年目となる今年の式典は、日本の植民地支配時代に独立運動家を収監したソウル市内の西大門刑務所跡地で開かれた。

文氏は慰安婦問題について、日本側に「戦時中にあった反人倫的な人権犯罪行為は、終わったという言葉で覆い隠すことはできない」と指摘。「不幸な歴史であるほどそれを記憶し、学ぶことが真の解決だ」と語った。

日韓が共に領有権を主張する竹島(韓国名・独島)について、文氏は「独島は日本の侵略の過程で真っ先に奪われた土地」と主張。「日本がその事実を否定することは、帝国主義侵略への反省を拒否することにほかならない」と批判した。

一方、文氏は日韓関係について「真に和解して平和共存と平和の道を共に歩むことを願う」とも強調。歴史問題とその他の交流などを切り離す「ツー・トラック」の姿勢を示した。

朴槿恵(パク・クネ)前大統領を弾劾に追い込んだろうそく集会が「三・一独立運動から始まった国民主権の歴史をよみがえらせた」と指摘。「三・一独立運動と(20年の)大韓民国建国100周年を平和と繁栄の出発点とする」として、そのために「誤った歴史を正さないといけない」と力説した。

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