犬にかまれ「公務災害」 家庭訪問の教諭、逆転勝訴

2018/3/1 9:27
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児童宅を家庭訪問し、犬にかまれてけがをした甲府市立小学校の教諭、深沢佳人さん(57)が公務災害と認めるよう求めた訴訟の控訴審で、東京高裁(斉木敏文裁判長)は28日、請求を棄却した一審甲府地裁判決を取り消し、公務災害に当たるとする逆転勝訴の判決を言い渡した。

二審判決によると、深沢さんは2012年8月26日、勤務していた小学校の学区内であった防災訓練に参加する途中で、担任するクラスの児童宅を訪問した際、飼い犬にかまれて約2週間のけがをした。地方公務員災害補償基金に公務災害認定を求めたが退けられたため、提訴していた。

斉木裁判長は、市教育委員会が訓練への参加を教職員に呼び掛けていたことなどを挙げ「参加は校長の黙示的な職務命令に基づく。家庭訪問は児童に訓練への参加を呼び掛けるためだった」とし、公務災害に該当すると判断した。

判決後に記者会見した深沢さんは「児童と信頼関係をつくるのに家庭訪問は有効だと考えて一生懸命やってきた。事故が起きても補償しないという判断を覆せてよかった」と話した。

基金は「関係者と協議して対応を決めたい」としている。〔共同〕

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