2018年10月18日(木)

グーグル、自動運転の体験動画 不安心理乗り越える?

2018/3/1 10:01
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【バルセロナ=中西豊紀】米グーグル系の自動運転システム開発会社ウェイモは28日、あたかも自動運転車に乗っているかのような雰囲気を味わえる動画を公表した。自動運転は急速に開発が進む一方、技術の信頼性に不安を抱く人も多いとされる。各社が商用化を競うなか「社会の受け入れ」が自動運転各社の新たな課題になりつつある。

動画は公道を左折する雰囲気を体験できるよう作成されている。並行してセンサーが車の周囲を広範に検知し、人工知能(AI)が対向車の動きを予測している様子が分かる内容。運転席に人が座っていない車に運転を任せる感覚を仮想的に味わうことができる。

開発段階の車の乗り心地をグーグルが公開するのは、自動運転への心理的ハードルの解消が今後の重要テーマになると見ているからだ。全米自動車協会によると、2018年1月時点で63%の米国人が自動運転車に乗ることに不安を抱いている。動画は「技術への理解を促す」(ウェイモ)試みの一環だ。

とはいえ、露出を増やすことが社会による受け入れに直結するかは不透明だ。家電やスマートフォンではメーカー側が利便性をうたっても消費者がついてこない状況が時に生じる。ソフトの力を強みに自動運転事業にいち早く参入したグーグルだが、開発が進むにつれ車メーカーと同じハードの悩みに直面している。

ウェイモは同日、2月までに公道での自動運転の延べ走行距離が500万マイル(約800万キロメートル)に達したと発表した。競合他社を圧倒する走行実績だが、その車が万人の生活インフラになるかどうかは別の話だ。既存の車メーカーは安心感づくりで一日の長がある。技術と安心というふたつの視点でみると、自動運転開発の勝者を決めるには時期尚早かもしれない。

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